真っ白な歯で笑顔に自信

歯を白くしたいとき保険は使えるの?

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一口に歯を白くするといっても様々な方法があります。歯のクリーニング、ホワイトニング、治療の際にかぶせるセラミックなどの白い被せ物など。保険が利かないと高額な施術費用がかかる場合があります。方法別に保険の対象になるのかどうかをまとめました。

また、できる限り安く歯を白くしたい場合に、歯科医院以外で歯を白くする方法についてもご紹介しています。

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歯のクリーニング

文字通り、たばこのヤニや食べ物による着色を歯科医院でクリーニングしてもらう方法です。歯の汚れを落とすので、本来の自分の歯の色をとり戻すことができます。こちらは保険の対象になります。保険が利けば3,000円~4,000円前後の費用で施術を受けることができます。

ただし、歯科医院での歯のクリーニングは、あくまで歯垢や歯石を取り除くことを目的とした虫歯の対策や歯周病対策としてであり、治療の対象なので、なんらかの病名や診断が付いていることが必要です。単なる歯のクリーニングは保険の対象外ですので注意しましょう。

白い歯の被せ物

治療の際に、歯を削ってセラミックなどの白い被せ物をすることがあります。この場合は治療ですが保険の対象外となります。素材によって異なりますが、歯の1本当たりにかかる費用は数万円~十数万円と、歯を白くする方法としては、もっとも金銭的な負担が大きくなります。

歯を作るのは歯科技工士の仕事です。歯科医院に歯科技工士がいることは少ないため、歯が入れられるまでに1週間ほどかかります。費用はかかりますが、セラミックなら自分の好みの歯の色を選ぶことができるのが特徴です。

歯のマニキュア

歯のマニキュアの正式な名称は「ホワイトコート」です。ホワイトコートは、虫歯治療で使われている歯科用プラスチックと同じものを使用した白いマニキュアを歯の表面に塗り、光で硬化させて歯を白く見せる方法です。審美目的なので、ホワイトコートも保険が利きません。

1本あたりの料金を提示している歯科医院もありますが、セットになっていることが多く、前歯6本で1万円前後など歯科医院によって異なります。ホワイトコートは、銀歯や金歯にも塗ることができます。かかる時間は、施術する歯の本数にもよりますが、白いマニキュアを塗るだけなので30分~1時間ほどで終わります。

すぐに歯を白くしたい方におすすめです。

→白い歯を目指すならホワイトニングシールがお勧め

歯のホワイトニング

歯のホワイトニングとは、歯を漂白することで、歯そのものを白くする方法です。希望する歯の色になるまでには何回かの施術が必要で、多少の痛みを伴う場合もあります。4種類のホワイトニング方法がありますが、すべて保険の対象外です。

ホームホワイトニングは、歯科医院で作ったマウスピースを利用して、処方された薬剤で自宅でケアする方法です。薬剤を流し込んだマウスピースを、1日1~2時間装着してホワイトニングします。歯科医院に行く時間がない方におすすめの方法で、目標の色を調整しやすいので、希望通りの歯の色を手に入れやすくなります。

白さが持続する期間も、他の方法と比べて長くなります。一方で、効果を実感するまでには、早くても2週間かかります。ホームホワイトニングの費用の相場は1万5,000円~3万円ほどです。

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士によって行われる施術で、高濃度の薬剤を使うことができるため、歯が白くなるスピードが速くなります。効果の持続する期間は3~6ヶ月と短めで、過酸化水素水を使用した場合には、歯への刺激が強く痛みを感じる場合があります。

オフィスホワイトニングの費用の相場は1~7万円です。デュアルホワイトニングは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用する方法です。歯科医院で短時間でホワイトニングしたあと、自宅でのケアを繰り返します。

そのため、即効性と持続性を期待できます。1年以上の効果があるといわれています。デュアルホワイトニングにかかる費用の相場は5~8万円です。ホームホワイトニングにかかるマウスピースの費用やオフィスホワイトニングにかかる薬剤の製作費など、2つのクリーニングを合わせた費用が必要となるためです。

ウォーキングブリーチは、外傷や程度の進んだ虫歯で神経がなくなった失活歯に用いるホワイトニングです。失活歯の変色の原因は歯の内側にあるため、歯の内側に高濃度の漂白剤を入れて行います。ホワイトニング効果が高く、歯の表面に薬剤を使用しないので自然な仕上がりが特徴ですが、神経のある歯には施術できません。

歯を削りたくない場合や失活歯が原因で歯茎が黒ずんでいる場合に効果を発揮します。

ウォーキングブリーチにかかる費用は、歯科医院によって異なりますが、薬剤の1回の交換で3,000~7,000円というところもあれば、固定料金で1万5,000~2万円ほどに設定しているところもあります。

→歯を白くするホワイトニングの違いを知ろう

歯科医院以外で歯を白くする

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市販品の美白用の歯磨きペーストや歯の消しゴム、歯のマニキュアなどを使って自分で行えば、安く歯を白くすることができます。ですが、歯科医院で行う施術と比較すると仕上がりに不満が残り、食べ物や飲み物による歯の汚れを落とす効果はあっても歯そのものを白くする効果はありません。

特に歯のマニキュアを自分で行う場合には注意が必要です。歯科医院では、歯とホワイトコートの間に虫歯菌が入らないようクリーニングしてから行います。セルフの場合は、十分なクリーニングができず歯とマニキュアの間が虫歯になってしまう危険があります。

効果も歯科医院で行う場合に比べて短くなります。セルフホワイトニングは、歯科医院以外のサロンで歯の汚れを落とす方法です。口の中に手を入れる行為は歯科医と歯科衛生士だけが許されているため、サロンでは、スタッフから施術方法や器具の使い方を聞き、自分でホワイトニングを行います。

漂白剤である過酸化水素を使うことはできません。セルフホワイトニングの費用の相場は、自分で施術するため1回2,000~5,000円と安価になっています。セルフの場合は保険が利きません。

→クエン酸で歯を白くする場合の注意点


白い歯には費用がかかります

歯を白くする場合、治療の対象となる歯のクリーニング以外には保険が適用されません。自分で行う場合は費用は安くなりますが、効果に疑問が残ります。費用がかかっても歯科医院で歯を白くする方がよいでしょう。ホワイトニングの効果を長持ちさせるなら、施術のあとも持続してホワイトニングを行い、色の濃い食べ物や酸の強い食べ物、喫煙を控え、定期的に診察を受けましょう。

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